【FMふくやま出演報告】7月18日放送で深掘り!福山市不動産市場、路線価と中古住宅の意外な関係
こんにちは。
福山市の宅建マイスター、杉野です。
7月18日(金)、FMふくやま朝の番組「あさまる」のコーナーに、ゲスト出演させていただきました。
先日発表された路線価の上昇と福山市内の中古住宅の市場について、その意外な関係性についてお話しさせていただきました。物価上昇が続く中、不動産市場も変化の時を迎えています。
番組でお話しした主要なポイントを、私のこれまでのデータも基にして簡潔にまとめました。
▼出演時の音声はこちらからお聴きいただけます。
番組内容の要約
-
路線価上昇の「真実」:
福山市内、特に福山駅前通り西側(三之丸町)の路線価は、前年比8.5%増と中国地方で2番目に高い伸び率を示し、4年連続で上昇しています。しかし、路線価はあくまで相続税などの税金を算定するための基準であり、実際の売買価格(実勢価格)とは異なる点に注意が必要です。路線価が上がっているからといって、必ずしも高く売れるわけではありません。
- 中古住宅市場の「郊外へのシフト」:
福山市の中古住宅市場では、取引件数が1.5倍に増加する一方で、平均価格は約180万円下落するという現象が起きています。これは、新築住宅の価格高騰により、「広い建物(100㎡以上)と広い土地(150㎡以上)」を求めるファミリー層(30代前半から半ば)が、予算的に手頃な郊外エリア(西部・北部)へと移り住んでいる「郊外へのシフト」が背景にあります。最も売れているのは1500万円以下の物件で、これらは福山市の西部や北部に多く見られます。
- 中古住宅の価値変化:
建物は築年数とともに価値が下がりますが、築30年程度の中古住宅の場合、建物の価値はすでに大きく下がっているため、購入後の「価値の目減り」は新築住宅に比べて小さいと考えられます。現在のライフプランと将来の計画をしっかり見据えた結果、中古住宅を選択する方が増えています。
まとめ:変化する市場で賢く動くために
福山市の不動産市場は、表面的な路線価の上昇とは異なる、様々な構造的変化が進行しています。
このような複雑な市場において、感覚に頼るのではなく、客観的なデータと市況の深い理解に基づいた不動産戦略が不可欠です。
不動産の購入、売却に関するご相談は無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。