全国不動産コンサルティングフォーラム2025
投稿日:2025.05.20
こんにちは。
宅建マイスターの杉野です。
5月19日(月)、「全国不動産コンサルティングフォーラム2025」に参加してきました。
このフォーラムは、増加し続ける空き家や空き地に対して、不動産事業者が専門知識を活かして市場に流通させ、地域の健全な発展と経済成長を両立させることを目指すべく、不動産コンサルティングに携わる者たちが一堂に会してそれぞれが持つノウハウを共有、発展、普及させていくものです。
不動産コンサルティングの普及・推進を目的に、公益社団法人不動産流通推進センターが主催しました。
記念すべき第1回目の開催ということもあり、私も非常に期待して参加しました。
「不動産コンサルティング」と聞くと、もしかしたら少し怪しい響きに感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、実はこれ、2024年6月に国土交通省の「不動産業による空き家対策推進プログラム」に明記され、国も積極的に推進している業務なんです。
なぜ国が推進しているのかというと、空き家や空き地の中には、遠隔地にあったり、老朽化が著しかったり、相続がなされていないことで権利関係が複雑になっていたりと、市場に流通させることが難しい不動産が非常に多いからです。
このような市場での流通が難しい不動産が放置されていくと、街の景観が悪くなるだけでなく、災害時の復旧の障害となったり、犯罪の拠点となったり、地域の資産価値が低下したりと、様々な負の影響を及ぼします。
一方で、これまでの一般的な不動産仲介業務では、成功報酬である仲介手数料のみが不動産会社の収入でした。
そのため、売れる見込みの低い「難あり不動産」には、町の不動産会社は積極的に関与しにくい状況があったんです。
この状況を打開するために、国土交通省は仲介手数料の上限を見直すとともに、不動産を取り巻く課題解決にまつわるコンサルティング報酬も受け取れることが明確化されました。
これからの不動産業界と私の想い
今後、コンサルティング業務が普及することで、私たち不動産事業者としての活躍の幅が大きく広がると期待しています。
そして、消費者の方々にとっても、活用できる不動産が増えることで選択肢が広がるというメリットがあります。
私自身も、この業界の一端を担う不動産事業者として、お客様の期待に応えられるよう、自身のスキルアップにますます励んでいきたいと考えています。
・不動産コンサルティングマスター 公式ホームページ
・公益財団法人 不動産流通推進センター 公式ホームページ