【FMふくやま出演報告】9月25日放送 上昇する基準地価と変化する消費者の意識。賢い不動産選びのポイントとは
投稿日:2026.09.26
9月25日(金)、FMふくやまの朝の番組「あさまる」内のコーナーにゲスト出演させていただきました。
今回は、9月15日に発表された最新の地価動向と、公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)および公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)が発表した意識調査「2026年住宅居住白書」のアンケート結果を踏まえ、「上昇する基準地価と変化する消費者の意識。賢い不動産選びのポイントとは」というテーマでお話ししてまいりました。
放送でお伝えした要点をまとめましたので、ぜひ住まい選びの参考にしてください。
▼ 実際の出演音声(2026年9月25日放送分)
2026年基準地価:緩やかな上昇と広がる「エリア格差」
毎年7月1日時点の土地価格を調査し、9月中旬に発表される基準地価。
福山市内の詳しいエリア別分析や前年との比較データについては、先日のブログ記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
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市内の動向を振り返ると、福山駅周辺の西町や霞町といった中心部・商業地が地価を力強く牽引する一方で、郊外や北部エリアとの伸び率の差(二極化)がますます鮮明になっています。
「地価が上がっているから自分の土地も高く売れるはず」「どこも値上がりしている」と平均値の数字だけで判断するのではなく、エリアごとの個別要因をしっかり見極める必要があります。
「買い時ではない」が37.7%へ増加――消費者のリアルな意識
地価の上昇が続く中、実際にマイホームや不動産の購入を検討している一般消費者は現状をどのように見ているのでしょうか。
全宅連・全宅保証が全国の20歳〜65歳の男女5,000名を対象に実施したアンケート調査「2026年住宅居住白書」から、リアルな本音が見えてきました。
①「いまは買い時ではない」と考える人が過去最高水準の37.7%
「いま、不動産は買い時だと思いますか」という質問に対し、「買い時だと思わない」と答えた人は37.7%(前年比+3.0ポイント)となり、過去10年以上の調査の中でも最も高い水準を記録しました。
- 買い時だと思わない理由:
- 1位:「価格が高騰しすぎているから」(47.2%)
- 2位:「住宅ローン金利が上昇しているから」(20.0%)
- 3位:「自分の収入が不安定または減少しているから」(9.1%)
地価の上昇、建築資材や物価の高騰、そして住宅ローン金利の引き上げが、住宅取得を検討する家計を直撃しています。
実際、同調査では「住宅取得を諦めた、または延期した経験がある」と答えた人が全体の32.0%(およそ3人に1人)に上っており、購入意欲にブレーキがかかっている様子が窺えます。
②「買い時だと思う」層が抱く焦燥感
一方で、「買い時だと思う」と答えた人は21.6%でした。
その理由の第1位は「今後、住宅ローンの金利がさらに上昇しそうなので」(64.4%)が圧倒的多数を占めています。
「高すぎて手が出ない」と見送る層と、「金利がさらに上がる前に決断したい」と急ぐ層に、消費者の判断が二分しているのが今年の特徴です。
住まい探しで広がる「顧客のAI活用」とその限界
今回の白書で特に注目すべきトピックが、住宅検討者における「生成AI(ChatGPTやGeminiなど)」の活用実態です。
- 住まい探しで生成AIを何らかの形で利用したことがある人は全体で33.9%(3人に1人)
- 特に20代では53.4%(半数以上)、30代でも42.3%が利用
AIの利用目的としては、「希望エリアの地域情報の収集・比較」(33.5%)がトップで、「専門用語の解説」(28.4%)や「物件情報のメリット・デメリットの整理・比較」(27.6%)が続いています。
膨大な物件候補から自分に合う条件を絞り込む初期段階において、AIは非常に便利なツールとして消費者の間に急速に浸透しています。
しかし、以前の出演回でもお伝えしている通り、不動産選びにおいて「AIによる活用には明確な落とし穴」が存在します。
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【FMふくやま出演報告】2025年11月21日放送 AI×不動産 3つの落とし穴
AIが集められるのは「インターネット上に公開されている情報」に限られます。
不動産取引で最も重要となる「実際の成約価格(実勢相場)」や「過去の心理的瑕疵(事件・事故等の履歴)」は非公開情報が多く、AIでは正確に拾うことができません。
また、現地の湿気や日当たり、騒音、地盤の硬さ、隣地との境界や擁壁の安全性など、「五感で感じ、現場を歩かないと分からない情報」はAIには判断できない領域なのです。
賢い不動産選びのポイント:最後の一押しは「信頼できる担当者」
AIの普及により誰もが手軽に情報を得られるようになった今、消費者が最終判断において重視するポイントにも大きな変化が見られます。
① 店舗や看板より「担当者」を最重視(25.0%)
不動産店を選ぶ際に最も重視するポイントを聞いた設問では、「担当者」が25.0%で第1位となりました。
かつて主流だった「店舗の雰囲気」(11.8%)や「ネット上の口コミ・評判」(18.7%)を大きく上回っています。
興味深いことに、AIの利用率が最も高かった20代・30代の若い世代ほど、「担当者」を重視する割合が高くなっています。
日常的にAIを使いこなしている若い世代だからこそ、「AIができることの限界」を直感的に理解しており、「データだけでは決めきれないからこそ、最後は信頼できる生身のプロに背中を押してもらいたい」と考えていることが背景にあるのではないかと思います。
② 求められるのは「注意点やデメリットも包み隠さず話す誠実さ」
消費者が不動産会社や担当者に求めている安心の条件は、極めてシンプルかつ本質的です。
- 安心できるサポート内容(複数回答):
- 1位:「物件の良い点だけでなく、注意点も正直に教えてくれること」(48.4%)
- 2位:「契約前に十分な時間をかけて説明してくれること」(32.8%)
- 3位:「予算や希望条件に合わせて無理な提案をしないこと」(30.0%)
- 担当者に最も期待すること(単一回答):
- 1位:「わかりやすい説明」(21.4%)
- 2位:「メリットだけでなく、デメリットなど全て隠さず情報を伝えてくれること」(19.1%)
物件の良い部分をアピールするのは営業マンなら誰でもできます。
しかし、これからの賢い不動産選びにおいて本当に頼るべきパートナーとは、「その物件に内在するリスクや将来のコスト、現地のウィークポイントまで包み隠さず正直に教えてくれる担当者」です。
▼2026年全宅連・全宅保証 不動産の日アンケート調査結果の詳細
宅建マイスターとして、今お伝えしたいこと
これまで不動産会社の役割は、物件と購入希望者を結びつける「マッチング」が主流でした。
しかし、地価や金利が変動し、情報過多で先行きが見えにくい現代だからこそ、私たちの役割は「依頼者の将来の利益と安心を守るサポーター」へと進化しなければなりません。
物件を購入する際は、初期の候補出しや相場の目安としてAIを賢く活用しつつ、最終的な判断においては、現地調査を徹底し、デメリットも含めて真摯にアドバイスしてくれる専門家を味方につけてください。
当社でも最新のAIや客観的な市場データを駆使して分析を行いながら、最後は宅建マイスターとしての目と足で現地を徹底調査し、リスクも含めた誠実なご提案を徹底しております。
福山市内および近隣エリアでの不動産購入・売却・空き家相談など、気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。



